夏休み中の学校

 学校では、5月の卒業シーズンが終わると、サマーセメスターを受ける人以外は通常の授業はお休みになります。だけど、休みになるのはどうやら学生だけではないようです。

ローカルの小学校に先生として勤めているお友達のJちゃんはのんびりお庭で野菜の収穫をしていました。

「あれ?学校行かなくていいの?」
「だって夏休みだもん。夏の補修授業以外は学校いかなくていいの」(学生かっ?)

とのこと、確か日本では学校の先生方は夏休み期間中でも部活や書類作成などで毎日学校に行っていたような、、、。
この近くの学校の先生は休み中は学校にいかず、年収を等分して2週間に1回給与として支給されるそうです。
そして長い人は3ヶ月バカンスにお出かけしているそうな...。
なんとうらやましい職場環境でしょうか。

とはいえ、銃社会のアメリカでは銃の管理が不十分な親の元で育っている6歳の子どもが学校に拳銃を持っていき、担任の先生に向けて発砲したという事件が昨年ありました。
学校にまつわる銃による事件を受けて、とうとう先生が教室で拳銃を所持し不測の事態に備える必要があるのではないか?と議会で議論されているとのこと。そして先生に対して学校現場での銃射撃の研修を実施することもあるそうです。

そんなJちゃんの長い長い夏休みももうすぐ終わります。
その小学校では、先生1人に予算が100$与えられて新学期の教室の準備をするそうです。私も興味があったのでお買い物や飾りつけのお手伝いをさせてもらいました。
彼女の担当は小学校1年生なので、私のイメージとしては、黒板の横に「今日の目標」「お掃除当番表」をつくって貼り付けたり、後ろの黒板に「入学おめでとう!」と折り紙で作ってはったり、を想像していたのですが、彼女は
「このランプかわいいしムードがあるよねぇ」
(いやいや、教室にムードはいらないでしょう~)

じゃーん!
結局こんな感じの教室になりました。(天井付けのランプを消して撮影したので暗いですが)

上からランプをぶら下げたり、ランプなどの間接照明を置きました。また、グループがわかりやすいように〇△□の札を上からぶら下げました。
Jちゃんは間接照明の下で子どもたちが落ち着いて勉強などの活動に取り組んでほしいと思っているそうです。

「へぇ~でも目が悪くなるんじゃない?」

と思いつつ、話をそのまま聞いていると、このクラスは25名、教室の机など必要なものは休み前にレイアウトを提出しておけば用務員の方が念入りに掃除した後に搬入設置してくれるとのこと。

アメリカなので子どもたちは一切自分たちでお掃除はしません。また、教室で子どもたちが気分が悪くなって嘔吐してしまったり、教室を汚してしまうようなことがあれば、掃除の衛生訓練を受けた用務員さんがすぐに対応してくれるそうで先生も掃除をする必要は全くないそうです。
お昼休みは、子ども達はカフェテリアで給食や持参したサンドイッチなどを食べるので先生は一緒に食べないそうです。
教室には(ここには映ってないけど)小さなキッチンがあって、電子レンジがあったりコーヒーがいれられたりします。保護者からの差し入れがあった時はみんなで食べられるようにカラフルな紙皿やコップも置いていました。

他の教室も見学させてもらいましたが、他の教室も先生の個性がにじみ出ていました。
日本の先生の環境と比べれば随分恵まれているようにも思いますが、日本同様先生になりたい人が減っているそうです。

お礼にとお庭の野菜をたくさん収穫させてもらいました。
キュウリにズッキーニ、ジャガイモ、トマト
毎日野菜もりもり食べてます。


Comments

Popular Posts