銃乱射事件とアメリカの治安
昨日、平和な町だといつも紹介しているこのアイオワでも銃乱射事件が起こってしまいました。
事件現場は、州都デモインから車で40分ほどのところにある人口約8,000人ほどのちいさな町ペリーの高校でした。
17歳の高校生が朝7時過ぎ登校後、発砲し校長先生を含む5名が撃たれ、1人が亡くなってしまい、犯行を行った高校生も自らの命を絶ってしまったとのことです。
私の目から見ても、日本の中高生に比べてここアイオワの中高生は同調圧力も少なく受験戦争も激しくなくのびのびしているようには思えるのですが、若い学生と話すと不安感が強く夜もよく眠れないと口にすることが多いように思います。
学校での銃撃事件を心配して、比較的裕福な家庭では子供を幼稚園にも小学校にも行かさず家で家庭教師をつけて教育し、大学ではじめて集団で授業をうけている学生も多くいます。
2023年にアメリカ国内でmass shooting で命を落とされた方は600名以上いらっしゃるとのこと。
ハンティングの季節となり、許可されている地域の近くに行くと銃声が聞こえてきますが、学内では拳銃などの持ち込みは原則禁止されています。
特に行政施設では、取り締まりが厳しく必ず空港のセキュリティチェックのように持ち物をスキャンして危険物の持ち込みがないか確認してから入場します。
学内では避難訓練のようなものがありました。
「もしも、今近く銃声が聞こえたらどうする?」
地震が起きたらどうする?
と日本人の私たちが小学生の頃から避難訓練などを通じて考えたり、常に頭の片隅においているのと同じようにここでは、銃声が聞こえたらどうする?
と準備がある程度できているようで、次々に対処のアイディアが出てきます。
「少し遠いようなら、部屋のカギを閉めて、電気を消して誰もいないようにふるまう」
「その次に、犯人の場所が確認できたらその人から逃げる」
「犯人が複数の場合は安全確保して911」
私はというと、、、
「逃げてもつかまったらどうする?」
という質問に何も答えられませんでした。
「戦うんだよ!」
戦う?私が?若いの頃、姉妹喧嘩はしたことがあるけど,それだって勝ったことないし、それ以来怖いことがあると言い返すこともできずに拗ねるのがやっとでずっと衝突をさけて逃げてきた私
「ペンとか、部屋や車のカギを使って!」
いや、相手は拳銃持ってるのにペンや鍵だと弱すぎるっしょ...
自分が戦うという選択肢をひとつも持ち合わせていなかったことに気が付きました。
先日の羽田空港で起こった事故も、客室乗務員のみなさんの日々の訓練の結果、不測の事態に最善の対応ができたことは明白です。
訓練は大切!
いや、わかってもらえなくてもせめて理路整然ときっぱりうまく言えれば少しは気持ちいいだろうな。
そもそも日本人は声が小さいといつも言われています。
あなたに聞き返すことがあるのは、発音が悪いとか英語がまちがっているのではなくて、ただただ声が小さい!って
うん、そうだ!これ今年の目標のひとつにしよう!
大きい声で、おかしいことはおかしいって言ってもみよう!
ところで、シカゴは都会だからと年末に買い出しに行くのも少し不安があったのですが、夜のダウンタウンはバイオリンの演奏に踊りだすカップルもいて、平和な都会の町にみえました。
町のキラキラは表参道や御堂筋みたいですが、バイオリンの路上ライブの雰囲気は
ヨーロッパの街角に行ったような素敵な風景でした。



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